随筆かも知れない

今回は関西弁で

この頃うちの駐車場に断りもなしに車をとめる人がおります。誰かは見当がついてましたんやけど、見張ってるわけやないさかいに確証はあらしません。ただとめるだけならまだよろしいんやけど、どでかい音で音楽ならしますねん。昼間ならまだ堪忍のしようもありますけど、夜ですねん、真夜中。これは堪忍できませんわなあ。文句をいうてみよかとおもて、起きて部屋の電気つけて、玄関の電気もつけて駐車場に行ったら、もうおらしません。また寝不足のさえへん頭で仕事せんならんのかいなあとおもて布団に入って、しばらくするとまたきますねん。こうなるとアイドリングの音だけでもうるそうてかなわんようになってくるもんですな。まあ、「あほ」はほっとことおもて何もいわんと数日が過ぎましたんですけど、ただでさえ暑うて寝苦しい晩、ついに我慢の限界を超えましてん。飛び起きて、部屋の電気つけんと走りました。すね打って痛い痛い、それでも走りましたんや。まだどでかい音が聞こえてました。思い切り文句いうて謝らしたるぞとおもて行ってみたら、この時に限って車があるのは公道やったんです。道にある街灯の明かりの下で、車いじっとったんですわ。それで、近所迷惑やさかいに音を低うせえとしか言えなんだんです。えらい根性なしやないかと思わはりますか? けど、その茶髪のにいちゃん、「すまん」ていうてちょっと音低うして、薄ら笑とりますねん、言えしませんで大抵のもんにはそれ以上のことは。

思てた御仁ではありませんでしたわ。どうもその連れらしい。思てた御仁というのは、50メートルも離れてない家のお方ですんや。近所に空き家があって、そこにかろうじて車一台とめられる場所がありますねんけど、その空き家を管理したはる人に「ちょっと車おかしてや」ていうて、その後約二年間そこを自分の駐車場にして、安もんのビニールシートの簡易ガレージ組み立てた御仁ですわ。「置かしてやていうたらええて言うたやないか」ていうて、台風でその簡易ガレージが吹き飛んで骨組みのパイプで車が傷だらけになって、こんな場所あかんと自分で思うまで頑張ったすごい根性の持ち主ですねんや。

何でこんなことを書くのかというと、「お寺の掲示板」に書いたることと関係があるさかいですんや。キリスト教では「右のほっぺたどつかれたら、こんどは左のほっぺた出したげなさい」とかいうらしいし、お寺は「思うようにいかなんでもそれを感謝せなあかん」とか言うてはります。私ら凡人には理解できしません、何とも。やられっぱなしかいな、なさけなと思いますのよ。簡易ガレージ勝手に作られたら、それではあかんから立派なガレージ作りなさいていうてお金でも貸したらなあかんのですやろか。毎晩毎晩寝入りっぱなにハードロックで起こされたら、おおきにいうてお中元でも持っていかなあかしませんの。キリスト教のも仏教のも真意はそういうことではないのは分かってるつもりですねんけど、現実問題として、どないせえていわはりますんや。そもそもやられる側やなしに、やる側の人間、神さんやら仏さんはおろか人のいうことにも聞く耳持ってへん側に対してどういう働きかけをしてはりますんや。

犯罪大国ていわれてるアメリカはキリスト教徒が多いと思いますねんけど、訴訟社会で、犯罪者より弁護士の数の方が多いんやとかいう笑い話を聞いたことがありますわ。隣の犬が自分とこの庭に糞しただけで弁護士よんで裁判おこしてますのや。キリスト教の精神はどこにありますねん、教会に行くときだけどこぞからひっぱりだしてきやはりますのかいな。毎晩車のステレオのアンプとスピーカーの性能の限界に挑戦してる茶髪のにいちゃんは、仏教の「感謝」の気持ちどころか、人に迷惑かけたらあかんよていう社会道徳のかけらものうて、薄ら笑とります。すでに犯罪大国になってる日本も、間違いのう立派な訴訟社会ができあがりますんでしょうな。


未来形でいうのは間違いや、伝統仏教の一派はもう何十年も前から、何やかんやと訴訟合戦を起こしてるていわはりますのん? どこの宗派ですの、それって?

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ベクトルでもない
転んだら立ち上がれば...
京都の五山の送り火は
今回は関西弁で


「じねん」と読むらしいです
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