随筆かも知れない

個性

9月22日

地元の小学校では、先生はトランシーバーを持って教室へ行かれます。何にこれを使われるのかというと、職員室との連絡に使われる。

○年×組の誰それが教室を抜け出しました。こういう連絡が入ると、職員室に待機して居られる先生が探しに行かれる。大変なことです。

確かでないことを書くのはいけないと知りながら確かなことを調べる手だてを思い付きませんので曖昧なまま書きますが、数年前学校教育の目的が変わったと記憶しています。

「個性の尊重」ということが盛んに言われるようになった頃だったと思います。「教え理解させる」ことから「教える」ことに変わった。

だから例えば生徒が九九を覚えていないことは問題ではない。それでもテストはあって、0点だと算数ができないことがその生徒の個性であるとなる。なるほど立派な個性の尊重である。

「教える」ことが目的ですから教える場に生徒がいたら目的は達成できるわけです。教室の中を歩き回っていてもよい、隣の生徒とふざけ合っていてもよい。

先生の話を聞かないことがその生徒の個性、尊重され認められるべき個性である。「教える」ことの妨げにならなければよい。けれど、教室から出て行ってしまうとこれは放ってはおけない。

現場の先生方のご苦労も考えないこういう書き方も個性、個性を認めるというのはそんな意味ではないということを考えに入れないのも個性。

「他人の痛みが分かる」ということが言われるなかで、しかし現実にこの類のものが、それこそが「個性」だとされるようになってきています。

立派な個性尊重の時代が来るのでしょうし、立派な差異を認める世界が発見されるのでしょう。あるいはすでに来ていて、すでに発見されているのかも知れません。

お参りの人の中にお念仏の声があまり聞かれなかったと、先の御遠忌に行かれた方がいま振り返って仰有っています。お参りになったその時には仰有っていなかったことなのです。


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