随筆かも知れない

迷い

6月22日

例えば頭が痛い。思い出してみると昨夜少しお酒を飲み過ぎた、だから二日酔いで頭が痛いんだ。相変わらず頭は痛いが、納得はできる。

納得できると頭が痛いことについてもう迷わない。その頭痛は二日酔いによる頭痛であって、実はその頭痛の本当の原因が他のところにあったとしても、その頭痛はもう迷いのない頭痛なのだ。

思い当たる原因がないとその頭痛は単に頭痛というだけではなく、迷いでもあり続ける。頭が痛いうえに気持ちも不安だ。不安から逃れるために二日酔いを原因にするということもあるのだろう。

道が左右に分かれている。右へ行くのか左へ行くのか、そこに納得できる根拠がみつからないときに迷う。根拠のない選択は不安だから、まったく根拠のない根拠をわざわざ作って簡単に従ってしまったりする。

我々の「迷い」・「不安」は、しかし本当は「生死」ではないのか。さまざまな迷いに覆い隠されて、根本のところで「生死」に迷い、安心がないままでいる我が姿に気がつかないのではないか。

あるいは大きすぎる「迷い」や「不安」は大きすぎるがゆえに気づかず、見えないものなのかもしれない。「私」に宿る私より大きなもの、それに気づかせ、それを見せて下さるものは何なのか。


主観である「私」は煩悩具足の凡夫、客観である世界は火宅無常であり、何一つ真実なるもののないなかに、ただお念仏だけが真実であります。

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京都の五山の送り火は
今回は関西弁で


「じねん」と読むらしいです
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