随筆かも知れない

無生の生、往生

平成12年1月15日

我々の生は無生であり、だから「往生」があり、無生の生である。これはここでは「法から言えば」とことわらなければならないのかも知れない。

我が生ありとするところに、そのうえの「往生」は願い難く、願えないのであるから遂げ難い。我が生ありとするところに我が死があり、我々にとって生は善であり死は悪である。生死輪転の家は「善悪」の住処であり、そこに住み慣れた凡夫には居心地がよい。

往生みたびになりぬるに
このたびことにとげやすし

実には「法から言えば」とことわる必要もなく、往生は難思議であって、それはいわゆる死ではない。智慧のお念仏によればいのちは光明であり、無量である。我々はその仏智の世界に往生させていただいたのである。

ご縁によって賜ったいのち(無生)に、仮に我執の我が命を宿らせることが宿業であり、実体として「お浄土」をどこかに仮設するからこそ「ふたたびの往生(生)」の一念帰命は宿縁である。「このたびことにとげやすし」は回数ではなく、念仏往生を仰有っての「ことに」であり、みたびがみたびともに「還浄」である。


時として人は死を恐れ、死に憧れます。しかし、恐れ憧れる死は我執の無明にしかありません。気づいてみれば、死にたいということは無明の我を離れたいと願うこと、往生を遂げたいと願うこと、裡なる大悲のお働きではないでしょうか。

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京都の五山の送り火は
今回は関西弁で


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