随筆かも知れない

不思議

平成13年1月3日

不思議であるとは感謝するしかないということだ。

いま私がいない可能性はほとんど無限大であるに違いないのに、その無限大の可能性を上回って、その無限大の可能性よりもさらに強いご縁によって、いま私がここにいる。

人間は生まれた時から死に向かって進んでいるとばかり思っている私であったのに、今をいただいてその今を生かされていることに気づかせていただいて、今も「私」がここにいる。

南無阿弥陀仏に生かされながら南無阿弥陀仏に出会いもできない今の繰り返しであったのに、いまの私がお念仏申させていただく。

南無阿弥陀仏と自力で称えながら、南無阿弥陀仏に今の私が私のままに救いとっていただく。

生きているのが楽しい私も生きているのが苦しい私も、不思議のままに私である。だから例えば生きたいと願う心も死にたいと思う心も、本当は感謝の心に違いない。


お念仏申させていただくとは、不思議を不思議だなぁといただくことだとも言えるのでしょうね、感謝するしかないんです。生きたいと願う心は心のままに「生きたいよ〜!」と叫べばいいし、死にたいと願う心は心のままに「死にたいよ〜!」と叫べばいい。ただし徹底的に、声がかれるまで。声がかれる頃には色々と願う心のおしゃれもなくなって、心(しん)に声にならない言葉が残るんじゃないか、それこそが真実の言葉ではないのかな。

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