随筆かも知れない

放言-その2-

平成13年4月16日

称名念仏は、救われるも救われないもなくすでに救われてあるもの、すなわちご縁のままにしか生きられないもの、他力に生かされるものの御恩報尽の念仏である。(言うまでもなく「救われるも救われないもなく」の「救い」と「すでに救われてある」の「救い」は全く異質です。)

すでにいのちのご縁を賜って生かされてあるものは、いわば吸う息に命を賜り、吐く息のところに帰命するものである。なむあみだぶつの一称は、だから常に「そのうえの念仏」である。

お念仏のほかに真に実なるものありとする自力の妄念に生きて自縛し、本願を宿願にとどめているものも、実には他力に生かされてあり、業縁のままにそのようにある。ご本願が成就してあるとはどういう意義であるのか。「不退転」という言葉は、まず「退転」という言葉があってその反意語としてあるのではなく、「不退転」という言葉としてあるのだそうである。

一念帰命はいのちのご縁のときにある。それが言いすぎだというのは、いのちという言葉を知らないものである。


念仏が我が身の事実を知見する手段・方法であるときはいまだ十九の願、しかしながら十九の願と十八願とが別にあるのでない。だから、お念仏もうさせていただくところに我が身の事実が知れてくる。いのちのご縁を賜ったとき、すでにご本願は成就なされてあったと知れてくる。

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「じねん」と読むらしいです
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