随筆かも知れない

(無題)

平成14年1月6日

いま、生かされてあるこの時に、救いがある。私たちがいのちのご縁をいただいたのは、南無阿弥陀仏のなかであり、そのご回向のなかに生かされてある。

回向というと、阿弥陀さまのご回向には往相と還相と二種類あると示されてあるけれど、「体」に二種があるとのお示しではない。南無阿弥陀仏の「体」を離れて「相」があろうはずはなく、体が二種あろうはずもない。

お念仏の中で生活するのでなく生活の中でお念仏するというようなことを以前に書いた覚えがある。生活をするということは気がつかないままに「雑行」をするということだと思い知らされ、一念の他のすべてが雑行であることをその一念によって明らかに知らせていただく生活があれば、それがいかなる相であっても南無阿弥陀仏とは不離であろう。

さて、私は生活しているのであろうか。生かされてあるいのちを活かす立所に我が身を置いているのだろうか。

体のない相が浮遊する場所を世間という。還るべきところの定まらない生命が空過する場所を世間という。南無阿弥陀仏のないところに「いのち」のあろうはずがない。


道理で最近の世間には「お化け」や「霊」がひしめいているようではないですか。もっとも、最近に限ったことではないのかも知れないんですけれど。

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