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お手本

うちの報恩講さんは 10 月の第 3 土日となっています。今年は二十日・二十一日で、立華は前日の十九日、その前日には役員さん数名が材料を集めて下さいます。材料集めというのはかなり大変な作業で、これが終われば立華は半分済んだようなものです。

半分済んだようなものと言っても、去年は立華ということに慣れておられない方が手を二針縫うを怪我なさったりしましたので、慣れた方にとってはということになるのでしょう。慣れておられない方ばかりだとしたら、おそらく 3 倍ほどの手間がかかるでしょう、華ができあがるとして。

いつの頃の書物かは分からないのですが、立華の手順を絵入りで説明した古い書物がありまして、いろいろな「型」が説明されています。うちのお寺にある幹は、たぶん 50 年ほど前にそのなかにある一つの型を仕上げるように作ったものだと思うのですが、その型の立華を説明したところをコピーしたカンニングペーパーがありまして、立華に不慣れな方はそれを頼りになさいます。

カンニングペーパーだけを頼りにしていてもある程度は仕事は進められるのですが、慣れていてカンニングペーパーなど見なくてもよい方の華と比べてみると明らかな違いが出てきて、甚だしい場合は一からやり直しということになります。一からというのは花瓶の込み藁に幹を差すところからということで、ですから、慣れていて、立華ということが分かっていて、華のあるべき姿というものが頭の中にある方の立てておられる華と見比べるのが遅くなると悲惨なことになるわけです。

こういうことは立華に限ったことではないのでしょう。むしろ、何事にも通じるところがあると言う方があたっているのではないかと思います。


さて、去年私が転んで怪我をしたのは今頃です。お内仏の華の幹に使う松を新しくしたのですが、その松の枝とナイフをもって、両手がふさがった状態で赤ん坊が転ぶように見事に顔からコンクリートの地面に転びました。昼間なにやかやと準備をして疲れていて、暗くなってからのことでした。

今年は一週間ほど早くても構わないことから準備に取りかかろうかと思います。