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お役所仕事

うちのお寺の本堂は、切り立った崖からほんの数メートルのところにあります。もともと山の斜面だったところに、斜面の一部を削って平して本堂を建てたのだと思います。

本堂裏の崖には竹も生えますが、強風で倒れて本堂の屋根を壊したりすると困りますので、崖に脚立をかけて竹竿を持ってのぼり、丈の高くなったタケノコの状態のうちにへし折っています。これがまた結構大変な作業でして、今もまだ二三日おきに見回っています。

ひどい雨ふりの後には崖の下、崖と本堂との縁を切る道の崖側の地面の所々から水が噴き出します。吹き出すというといかにも大げさなようですが、水道の蛇口を開けっ放しにしているような水が音を立てながら排水路に流れ込みます。

2年前だったように思いますが、県事務所の方がみえて急傾斜地にあたるとのことで、いろいろと説明を聞いたことがあります。

詳しいことは忘れたのですが、本堂は普段は人が住んでいるところではないので問題はないけれど、本堂の東側に隣接する客殿は危険な場所にある建物に相当するということでした。客殿も普段人が住んでいるところではないのですが、とにかくそういうことなのだそうです。

県が少しは補助を出すから、崖が崩れたときに土砂をせき止める何かを設置しなさいとでも言われるかと思ったのですが、そうではありませんでした。ただ単に急傾斜地に建物があって、この建物は危険な建物ですという指定をしたということでした。

お役所のなさることにはよくわからないことがあるのですが、さて、こんなふうなお役所仕事は、お役所だけのなさることでしょうか。

たとえば、お念仏のいわれをお聞きしてもお念仏もうせないままでいる、自身のことにならない聞き方をしているのはどうでしょう。雨が上がった今日の朝、本堂の裏でそんなふうなことを思いました。