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桜満開

無理難題という言葉があるけれど、これは人間が作り出すもの。自分が作り出して、自分がそれに頭を抱えさせられる。

無理難題というほどのことでもないのだけれど、ちょっと考え事をしながら、明日が空き瓶の回収日なので、少しばかりの空き瓶を持って収集場へと歩いていた。

突然に後ろから「こんにちは」と声を掛けられ、それが私に向かってなのかそうでないのかもわからないまま、見たところ中学生かと思える自転車に乗った女の子の後ろ姿に「おかえり」と声を返した。

咄嗟にとる行動というのは明快であることが多い。思慮深い行動というのは、どんなに洗練されていたとしてもその思慮のゆえに鼻につくことが多い。人間の思慮というのは、臭いものらしい。

ただお念仏もうさせていただく。けれども、それでは生活が成り立たない。そうではなく、お念仏ということをそういう狭い意味に閉じ込めるのではなく、そういう人間の思慮のうえでのことでなく、ただお念仏もうさせていただく。

それは、たとえば時期が来れば花を咲かせる桜のもつ業ように、あるいは呼びかけられたと感じて咄嗟にする返事のように、明快なものだ。