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還相と涙腺

知り合いの娘さんが亡くなられ、昨夜は通夜にお参りしました。都合で葬儀にはいけませんでしたので、今日は朝からお参りしてきました。

僧侶として通夜や葬儀にお参りするのでない場合、服装に困ります。もちろん僧侶ですから僧侶の服装をしていけばいいのでしょうが、以前にお布施を持ってきてくださったことがありました。

そういうつもりではないと丁重にお断りしたのですが、それ以後、できるだけ普通の服装で行くようにしています。

今回は夏物の礼服というものを持っていないということもあり、間衣に輪袈裟という身なりでお参りしました。

まだ19歳の娘さんで、発症から4年間の闘病の後の命終とのことでした。よく聞くこととはいいながら、癌という病は若いからこそ激しく早く命をむしばむようです。

ご家族の方もあらかじめ覚悟があったようで、人前で取り乱したりなさることもなく、それが余計にこの4年間のさまざまな思いを感じさせ、涙腺の弱くなった私などにはこたえました。

亡くなられた方の思い出、あの時あんなに喜んだとか悲しんだとかということ、残された者の側にあって去来するものは還相(回向)ではないのですが、涙腺を刺激されているうちは、そういうことになってしまうものかと思いました。