表紙

     

resources

rss1  rss2  atom03

生死即涅槃

摂取心光常照護 已能雖破無明闇
貪愛瞋憎之雲霧 常覆真実信心天
譬如日光覆雲霧 雲霧之下明無闇
(正信念仏偈より)

已能雖破無明闇とあって、人間のすべての問題がすでに解決されてある。「雖」だから、「すべて解決されてあるといえども」となるけれども、無明闇は已に能く破されてある。

人間が生まれながらに如来の智慧を身につけているのであれば、生老病死に代表されるような苦は苦という性質を持たないのあるから、そもそも苦という言葉自体がないのであろう。

だから、摂取心光常照護ということは、貪愛瞋憎之雲霧 常覆真実信心天を見こしてのこととなる。摂取心光はこれから無明闇を破するのでない。

人間のすべての問題がすでに解決されてあるのに、私は苦しみ、私は悩む。さらに困ったことに如来の摂取の心光、無碍の光明は私が貪愛瞋憎の雲霧でもって常に真実信心天を覆うものであるから、その私を目当てにしてはたらいていてくださるのに、私は苦しみ、私は悩む。

しかしながら、それら全部をまとめて、そういう構造こそが生死即涅槃である。