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泥水

グラスに泥を放り込んで水を入れてかき混ぜれば泥水ができあがります。余程のことでもない限り、それを飲む人はいないでしょう。

泥水も時間がたって落ち着けば上澄みというものができて、少なくとも見た目はきれいで、それこそ飲んでも差し支えはなさそうに思えます。

人間の知恵というのは喩えてみればグラスの泥水のようなもので、上澄みもあればそれこそ泥そのものでしかないものもある。そんなふうなことを思うともなく思っています。

つじつまを合わせるように言えば、煩悩というのは棒のようなものでグラスの中身をかき混ぜた状態であって、そのかき混ぜる棒のようなものは何なのかと言えば我執であるということになるでしょうか。

基が泥水だと知っていても、時間がたって落ち着いていれば、見た目はきれいですから、ひどく喉の渇いた状態ならば上澄みを飲む人もいるのでしょう。

・・・ひどく喉の渇いた状態の人のなんと多いことでしょう。泥水を作るのに使う水道水は飲まずに、泥水の上澄みを飲みたがるのは何故なんでしょう。