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教え

仏が仏の智慧で語られたことを凡夫が凡夫の智慧で解釈し、教えを教えでなくしてしまう。

千人の手にとられた教えは、千人の手垢がついて、教えにあらざるものになる。そういうことが往々にしてある。

手垢に汚れた教えにあらざるものを手にとって、今また曰く、生あれば必ず死ありと。思い通りにいかないのが人生であると。

もはや日めくりカレンダーに添え書きされる生活訓・処世術に過ぎないことがらをして仏教だというと、なるほどそういう仏教は役に立つ。

役に立つのは、欲心をいったん満たすからであって、次に欲心が空腹を感ずる時には、もうそれは欲の心を満腹にし得ない。仏教は役に立たないと言うことになる。

役に立つものは大切なものであり、役に立たないものはあるだけ無駄なゴミであるならば、仏教などとうの昔に捨て去られているに違いない。

仏が仏の智慧で語られた仏教は千人の人に忘れ去られても千人の人を生かしている。