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真宗教証興片州

真宗教証興片州

『選択集』にあるとおり、往生之業念仏為本(往生の業には念仏を本とす)という教えが真実の教、浄土真宗です。特にここに真宗とあるのは、釈尊の真実まことの教えという意味合いがあると思われます。

インドにあっても釈尊亡き後仏教は瞬く間に非仏教化していきましたし、中国に伝わる経典には、もはや仏教とは言い難いような教えが説かれているものもあったと聞きます。

インド独特の民間信仰を取り入れたもの、具体的には釈尊が否定なさったアートマンの存在を積極的に認めるものが仏教という名前で伝えられ、釈尊の教えの根本が何であったのかがつかめないような状況がありました。

教相判釈というようなことが行われた理由、釈尊の説法を対機説法といった理由というものを考えてみる必要があるのではないかと思います。何か教科書のようなものに書かれているのでない理由です。

お念仏がお念仏を生むというようなことは不思議ではありますが、その不思議によって釈尊のまことの教えが往生之業念仏為本であると、インドでもなく中国でもない日本で明らかになったのでした。

法然上人は真宗の教え(教証の教)だけではなく教証を興されたとあります。一般的に言えば証とは悟りそのものであるわけですが、法然上人の明らかにされた真宗にあっては、証とは往生である。教学研究所編「正信念仏偈」にある「浄土教の独立」というのは、こういうところを指しているのだと思います。