表紙

     

resources

rss1  rss2  atom03

似非

一昨日、昨日に続いて枯れ葉を燃やしています。せっかく火があるのだからと、目立つ草を刈って燃やしたりしていますので、まだまだ枯れ葉の始末は続きそうです。

気がつけば一昨日から人と話をしていません。それで過ごせるのですから、何とも有り難い環境と言うこともできるのでしょう。口笛でウグイスの鳴き真似をして取り寄せの真似事をしたり、顔にまとわりついてくる蜜蜂に、こんな所に蜜はないよと話しかけたり。

真似というのは字の通りで、真(本当のものごと)に似るということなんでしょうが、口笛がウグイスの鳴き声と同じ程度にまで似ていて、聞く人の10人が10人ともウグイスの声だと聞くなら、それもやはり真似になるのでしょうか。

法話の時などにたとえ話をなさる方が、あくまでもたとえ話だから矛盾するところもあるというようにことわられることがあります。譬えが譬えられるものごとに完全に一致するなら、それは譬えではなく譬えられるものごとそのものになるのでしょう。そもそも譬えと譬えられるものが完全に一致するというのは仮定の話に過ぎません。

真似ということでいうなら、10人が10人ともウグイスの声だと聞く口笛もウグイスの声ではありません。いくら上手な真似でも、真似は真似です。何というのか知りませんが、音の周波数を測定記録するような装置がまったく同じだと判定しても、真似は真似です。

これが口笛でウグイスの声を真似た音、これが本物のウグイスの鳴き声というふうに比較しているわけですから、何というか物理的にとでもいうのでしょうか、音は同じでも、真似は真似です。譬えや真似はつまりは似非である。似非とは字の通り、似て非なるものを似非というわけです。