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四苦と法印-8 (3/14)

南無阿弥陀仏が実際にはたらいていて下さって、一切をみな苦としてしまう私を、決して自分の力ではすくわれることがない衆生をこそすくって下さる。こういうことが、裏返しにとでも言えばいいのでしょうか、一切皆苦という法印の、言葉には出ていない内実であると思います。

これはもう余談になりますが、たとえば、死ぬということ、死ということについて、よく死んだことがないからわからないとおっしゃる方がありまして、今日の私たちが考え直してみる必要のあることを表している言い方です。少なくとも仏教的な観点からの言葉ではありません。

実際に目に見え、手で触れることができるものは確かなものであって、そうでないものは確かなものではないというふうに考えるのは、その根本に科学的なものの見方があるからです。それが染みついているから、目に見え、手で触れることができるものは確かなものだと思ってしまうのです。

自分が実際に経験したことがなくても、他人様が実体験とか理論によって証明なさったことは信じるのが今の私たちです。生きている人のなかに死んだことがある人はいないから、死ぬということはわからないとおっしゃるような方も、宇宙の始まりはこうだと、そういうことをおっしゃいます。

(続きます)