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四苦と法印-6 (3/12)

三法印という時には諸法無我と諸行無常、もうひとつは一切皆苦ではなくて涅槃寂静という三つで三法印といいます。法印を四つとするときには一切皆苦があるのですが、三法印というときには一切皆苦はなくて、諸法無我と諸行無常と涅槃寂静が法印なのです。これは興味深いことだと思うのですが、どう興味深いかはひとまずおいておくことにします。

涅槃寂静ということ、これは簡単に言いますと、諸法無我、諸行無常ということが本当にわかって悟りというものが獲られるならば、その悟り、悟りの世界とか、悟りによって観るならばと言う方がわかりやすいかも知れませんが、悟りとはご縁がご縁そのものであって、ご縁がご縁としてそのままにあり、何かが生まれることも何かが変わることも何かがなくなることもなく、何ものをも苦とすることがないから寂静であるということです。

涅槃というのは普通に言えば悟りということですが、この悟りというのは、生老病死が苦である私にとって、どうしても得られないのです。

言ってみれば道理がわからなくなることもご縁に因るわけで、ご縁に因って道理がわからなくなっている私には、悟りは得られないままである。

得られないままだから生老病死が苦でしかない。生老病死だけでなくて毎日の暮らしの中の何もかもが苦でしかない。一切が苦である。

(続きます)