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四苦と法印-5 (3/11)

お釈迦さまは、悟りを得てまず最初に説法をなされたときに不死の法を説くとおっしゃったそうです。不死の法といいますと死なない法、いつまでも生きられる法だと私たちは思ってしまうのですが、そういうことではなくて、不生であるから不死であるということを説くとおっしゃったのです。

すでにご縁をいただいて生まれた私たちは、道理がわからなくなっています。インドから伝わった仏典などを当時の中国語に翻訳する時、直訳すると不死の法となる言葉があって、それがわからないから甘露の法、さらには妙法と当時の中国のお坊さんは言葉を変えられたそうです。

あらゆるものごとがご縁に因って起こり、成り立っていて、不生であるから不死である。お釈迦さまが明らかにして下さったそういう道理は、今の私たちもわからなくなっているのですが、インドから中国へ伝わった時点でも、もうわからなくなっていました。

道理がわからなくなると一切皆苦となります。一切、すべてがみな苦である。これも先ほどもうしました法印のひとつです。繰り返しになりますが、この考え方がなければ仏教ではないというのが法印です。

法印は一般的には四法印といって四つあるとするのですが、今もうしました一切皆苦というのを入れずに三法印という場合もあります。

(続きます)