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生活-1-4 (2/27)

私たちはときどき、反省をします。自分を省みて、嘆いたり、自分を戒めたり、懺悔のようなことをしてみたりします。

こんなことではいけないなぁと思うわけですが、そう思う時も心のどこかに自分を褒めるような気持ちがあるのではないでしょうか。

こんなことを思うのは私だけかも知れませんが、自分を省みて、懺悔している自分を仏さまは褒めて下さるだろうと思っている、そういうことはないでしょうか。

意地の悪いことを言うようですが、そういうところがあるのが人間だと思うのです。先ほど申しました十悪のなかに両舌というのがありまして、これはいわゆる二枚舌です。あちらにはこう言ってこちらにはああ言う。

どちらにも同じことを言うとどちらかに差し障りがあるから、違うことを言ってどちらにも差し障りのないようにする。両舌というのは、そんなふうなことだと思います。

仏さまには私はこんな悪人ですと言って懺悔のようなことをして、自分には仏さまに懺悔したんだから許して下さる、許すだけでなくて褒めて下さるに違いないと言っている。私はこれも両舌の一種だと思います。

心の奥底の方のどこかで、両舌を使って仏さまを自分を慰める道具にする。それが人間の、凡夫といわれる私の実際の姿だと思います。

(続きます)