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生活-1-1 (2/24)

正信偈に「一生造悪値弘誓」というのがあります。一生造悪値弘誓 至安養界証妙果というのは、一生のあいだ悪をつくった者でも阿弥陀さまの弘誓にお遇いしてご信心をいただくなら、心を安らかにして身を養う安養界、これは阿弥陀さまのお浄土ですね、安養界にいたって仏とならせていただくという妙果を証するのだと道綽禅師がおっしゃっていると、そういうふうに親鸞聖人が言っておられるのです。

一生の間悪をつくる。それはいったいどういう人なのかといえば、これは私、いわゆる凡夫と言われる人です。悪をつくるというのは、何も人を傷つけたり人のものを盗んだりするようなことだけではないんです。もちろん人を傷つけたり人のものを盗んだりするのは悪ですが、それだけが悪ではないのです。

「十悪」という言葉をお聞きになったことがあるかも知れません。十種類の悪を言うわけで、いちいちは申しませんが、この中には殺生とか偸盗、盗むことですね、こういう法律で罰せられるようなものもありますが、悪口(あっく)、わるくちですね、それから貪欲・瞋恚・愚痴などもあります。他人様のわるくちを言ってもお巡りさんには捕まりませんが、十悪のうちのひとつなんです。

もっとも、悪口(あっく)にしても愚痴にしても、普通に私たちが考えるものと仏教で言うものとは違うところもあるのですが、それはそれとして、わるくちを言ったり愚痴を言ったり、そういうことばかりしているのが私たちではないでしょうか。私たちは毎日生活しているわけですが、それはとりもなおさず十悪といわれるような罪を犯しているということです。

(続きます)