表紙

     

resources

rss1  rss2  atom03

相手の立場 (2/23)

相手の立場に立ちなさいと、そういうことをよく聞きますが、どこに相手の立場に立てる人がいるでしょう。

すでに自と他を区別していて、それはそのままで相手の立場に立つというのは、一応・便宜的にということでしかあり得ないと思います。

そういう意味での相手の立場に立つということは、それは私たちが社会生活を営むうえでの心得という程度のものでしかないわけです。

それでいいというのならそれでよいわけですが、仏教は社会生活を営むうえでの心得を説くのではありません。

本当に相手の立場に立つということがあるのは、それはもう自と他の区別がないところ、つまりはいわゆる悟りの世界でしょう。

ですから仏のみが本当に相手の立場に立てる、そしてそれは私たちが思うような相手の立場に立つというようなことではないのだと思います。