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往生道 (2/7)

親鸞聖人が示して下さったお念仏の道というものは、それは成仏道というべきなのでしょうか、往生道というべきなのでしょうか。

成仏道と往生道とにどのような違いがあるのかないのかということがひっかかるわけですが、やはり違いがあって、私たちに示されてあるのは往生道である。そう思うのです。

凡夫そのものである私にとって、要はご信心いただくということであって、それがいただけたとか、いやいただけないとかは私が問うことではなく、ひたすらにいただいていくのが生活です。

この私が雲霧に覆われたままであって、しかし明無闇である。それは如来の、大悲のおはたらきであって、それを私は恵みとしてすでにしていただいている。雲霧がなくならなければ無明闇であるのではありません。

そういった娑婆世界で南無阿弥陀仏を南無阿弥陀仏のおはたらきでもうさせていただいていくのは、やはり往生道と言うべきでなかろうかと思うのです。

往生は必ず成仏である、しかし成仏は必ずしも往生あってのことではなかった。それを、往生こそが成仏の道であり、親鸞聖人は、この私にはお念仏しかないということ、この往生の道しかないということを示して下さったのです。