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実の生活 (1/30)

我が身の事実を知り得ない者が、それを知らされるのです。お念仏もうせない者が、お念仏もうせない身だと知らされて、お念仏をいただくのです。

真実によってはじめて虚仮の身であると知らされて、それを知らされたからといってお念仏もうせるものではありません。自覚することとお念仏もうすことは別です。

普通の意味の範囲で私たちが能動であることは、すべて前提のあることです。前提なくして能動であることは何もありません。

前提をないものにしているのが自力です。自力を尽くすまでもなく、自力は無効なのです。自力は無効であるから、お念仏いただくほかにありません。

いただくということは、本当は初めからいただいているのです。ですから、お念仏をいただいて、お念仏もうすということは仏恩報謝であるのです。

大安慰に帰命して人事を尽くす。それが生活ということです。実生活という言い方がありますが、お念仏のおはたらきのなかで、お念仏もうす生活を実の生活というのです。