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他力本願-1 (1/13)

他力本願という言葉は何度かお聞きになったことがあるのではないかと思います。「そんな他力本願のようなやり方ではダメだ、自分の力を信じて精いっぱい努力しないといけない」とか。

そういう文脈で使われることが多いのですが、これは間違った解釈をもとにした言い方です。他人の力をあてにしておこぼれをいただこうというような意味は、もともとはありません。そんな意味はないのですが、困ったことに国語辞典なんかにはそういう意味も掲載されています。

もともとは他力というのは阿弥陀さまの本願力をいいます。阿弥陀さまの本願力を他力といい、他力すなわち本願力が他力本願であるのです。ちなみに、自力本願という言葉は他力本願の反意語としてできた言葉で、もともと自力本願という言葉があったのではありません。

もうあと少しで仏になる、今は仏ではないんだけれど、限りなく仏に近づいている菩薩といわれる方々がおられまして、この菩薩がもっておられるのが「誓願」です。この誓願、誓い・願いが成就されれば菩薩はめでたく仏になられる。菩薩が仏になった時には、菩薩であった時の「誓願」が「本願」になります。

たとえば、阿弥陀仏というのは、法蔵という菩薩が仏になられて阿弥陀仏となられたのですが、法蔵菩薩がもっておられた48の誓願が成就されて、法蔵菩薩が阿弥陀仏になられて、48の誓願が本願になりまして、この48の本願が他力本願という時の本願なのです。
(続きます)