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「寺」 (12/25)

「講談社 新大辞典」によりますと、「寺」というのはもともとは「役所」を表したのだそうです。この字の成り立ちは、山の下に┴と書く「之の本字」+「寸」で、之は音(=シ)を示し、寸は法度を表すのだそうです。お役所は規則が厳しいから法度を表す「寸」があるとか。

それが、中国の後漢の明帝の時代、迦葉摩騰が西域から白馬に経文をのせて来て、鴻臚寺(今でいう外務省)に止まった。後になって、この「寺」を中国初の仏教寺院白馬寺としたのだそうです。

以来、僧侶のいるところを寺と呼ぶようになったとのことで、寺に僧侶が居るのではなく、僧侶の居るとことが寺なのですね、もともとは。ちなみに、僧というのは梵語「サン」の音写だそうで、仏門に入った人の総称だそうです。

いま「寺」というものに対して一般の方がどういう印象を持たれるのかは、宗派や土地柄など様々な要件によって決して一概に言えるようなものではなくなっているのでしょうが、「私とは関係のないところ」ということはおしなべて言えるのではないかと思います。

もともとは僧が居るところが寺であり、仏門に入った人がいて、そこへ行けばいつでもお釈迦さまの説かれた法を聴聞することができるというところであるわけです。

「ところ」というのは場所、建物でしょう。寺というものが人ではなく場所や建物を思い起こさせるようになっているのなら、僧侶は間違いなく「私とは関係のない人」になっているのでしょう。