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お話-5 (11/2)

たとえば、うちから歩いて3分ほどの所の家に、今は一人になって住んでらっしゃる80過ぎのばあちゃんのお話は是非お聞きしたい。

もしこういう方がお話をされたなら、私の想像ですが、声も弱々しいし、話す技術なんてないし、話に筋道もないでしょう。3分もしないうちに終わるでしょうが、1分しないうちに聞いている人は眼を大きく見開いているではないかと思います。

今もほとんど欠かさずお参り下さる方の一人です。最近は足が弱ってきてらっしゃるようで、うちのお寺まで老人車を押して歩くのも難儀に違いないのですが、お参りして下さり、お念仏してらっしゃいます。

生活の中にお念仏がある方と、お念仏のなかに生活がある方とで、やはり違いがある。生活の中にお念仏がある方の多くはお話をして下さいとお願いすれば、筋道の通った分かりやすいお話をして下さる。

お念仏のなかに生活がある方は、いわばその方自身が、その生活が「お話」だから、お話をして下さいと言われても、取り立てて頭で筋道を考えて話すべきことなどないということかと思います。



さらに言えば、お念仏のなかに生活がある方は、私がこの数日書いているような批判めいたことは頭に浮かぶこともなく、お聞きした話がどうのこうのとおっしゃることもなく、ただお念仏もうされるだけなのでしょうね。