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諸有衆生皆普化 (10/19)

教学研究所編『正信偈』の「惑染凡夫信心発 証知生死即涅槃 必至無量光明土 諸有衆生皆普化」の意訳は「身体のすみずみまで惑いに染めぬかれている凡夫が、ひとたび他力の信心を発(おこ)すならば、仏智の不思議によって生死そのまま涅槃の妙理にかない、真実のさとりの無量光明土にいたって有縁の衆生を限りなく助け遂げることができる(と仰せられたのであります)」となっています。

教学を研究なさっている方が意訳されたのですからそれが正しいのでしょうし、惑染凡夫信心発の部分では違いがあるものの、「必至無量光明土 諸有衆生皆普化」の意訳は古田先生も「迷いの世間に立ち戻り」と付け加えられた部分があるものの、文法的解釈からすればほぼ同じ意訳になっています。

私には何かしっくりこないのです。というか、言葉が不足している気がします。最新版の教学研修所編『正信偈』のこの部分の意訳はどうなっているのでしょう。

ともかく、「諸有衆生皆普化」は、諸有衆生を皆普(みなあまねく)化すのではなく、諸有衆生が主語であり、皆普は副詞、化すは自動詞だと文法的に解釈すべきだと思います。

冒頭の教学研究所編『正信偈』の意訳は、身体のすみずみまで惑いに染め ぬかれている凡夫が、1.他力の信心を発(おこ)すなら仏智の不思議によって生死そのまま涅槃の妙理にかない 2.無量光明土にいたって 3.有縁の衆生を限りなく助け遂げると読めてしまうのですが、少なくとも「身体のすみずみまで惑いに染めぬかれている凡夫が有縁の衆生を限りなく助け遂げる」と読むと明らかな間違いになると思います。