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生死即涅槃 (10/10)

平成18年12月号の同朋新聞に掲載された古田先生の『正信偈』では、

生死:自分の煩悩によって引き起こされる迷いのために、自分が苦悩している状態

涅槃:迷いが解消したことによって苦悩が滅した状態

だとおっしゃっています。また、

親鸞聖人のお言葉使いからすれば、「悟り」という意味よりも、「往生」という程の意味に理解されると思う。

とのことで、まとめて、

生死即涅槃は、「迷いの状態そのままで往生する」ということになる

とおっしゃっています。


教学研究所編の『正信偈』では、生死を重ねて迷いの世界を輪廻している衆生が、よく如来の往相回向によって一念の信をおこせば、そのままがすでに涅槃にいたる必然性をもつ衆生となることを示すとあります。



生死ということは迷いであると解釈、説明されます。無生法忍ということがあって、あらゆるものごとは因縁生起するのであり、したがって不生であって不死であるという真理であり、それが認知されないままに生あり、生あれば死ありとしていることは迷いであるということかと思います。

涅槃ということについては一昨日の記事でその漢語訳が滅であり、滅とは煩悩の滅ではなく完全なる滅だと書きました。普通には煩悩、迷いが滅した状態が悟りであるということになるのでしょうが、やはりそれが理屈でしかないのが我々惑染の凡夫であるわけです。これは一昨日書き忘れたことですが、惑染の凡夫が、仮に煩悩を断じたならば涅槃を得ることもないんだと思います。

(明日に続きます)