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お内仏 (10/4)

「仏壇屋」はあるけれども「お内仏店」はない。お仏壇を売っているお店に並んでいるのは、あれはあくまでも仏壇であって、お内仏ではない。

と、そんなことをいってしまってから、念のためネットで検索をしてみる。「仏壇店」というのは検索してみると山ほど出てくるけれども、「お内仏店」で検索してもそのものずばりのものはでてこない。

仏壇という言い方は仏教に共通なのだろうけれど、浅学にして言い切るのはいささかはばかられるのではあるけれど、お内仏というのは真宗だけの言い方に違いない。お荘厳をして、お給仕をして、それだけではなくお念仏もうす人がいてはじめてお内仏と言えるのだろう。

さらにいえば、そこにご本尊をお迎えして、お荘厳をし、お給仕をし、その前でお念仏もうし、同朋奉讃のお勤めでもする、それだけがお内仏ではなく、お念仏もうす人の内なる仏をもお内仏という。

こんなふうなことを入仏式のあとにお話したけれど、立派なお仏壇が目の前にあると、やはりその「壇」と付属の「セット十数点」だけがお内仏(仏壇)ということになってしまうのだろう。

むしろ「仏壇」はなく、六字名号と三具足があるだけの方がよい状況があるのではないかという気がしている。経済的な理由や住環境によってということではない。古くはそこそこに栄えていた田舎町だから、ほとんどの家に「仏壇」があるのだけれど、それが「仏壇」でしかなくなってきているからという理由で。