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『教行信証』の外題と内題-4 (5/1)

しかしながら四法の中には行は教の原理、信は証の真因の故に、行・信の二法が特に本質的なるものでありまして、『行巻』には常に行信行信というて顕して居られるのであります。しかしながら『信巻』に来ますと、行を挙げて信を成就する義を顕して、専ら信の一法を掲げて信の純粋性を明徴にしておいでになります。行・信は体が一なるものでありますけれども、法は行に総摂し、之に対して別して純粋真実の契機として新しく信を開顕せられたのである。つまり行がそれ自体の内面的歴史を自証せんが為に特に信を別開するのである。こういうような一の確証を有っておいでになるのでございます。その詳細は後に譲り、今は略して置きたいと思います。

ここには『顕浄土真実教行証文類』とあるだけでありまするが、これを普通総序と申しますのは、御承知の通り第三巻の『信巻』には信文類だけの特別の序が出ているのであります。『信巻』の特別の序、即ち別序に対して、この『教行証文類序』、これを総序と申すのであります。本願念仏の道に於ては伝承の教相と己証の安心とは固より全く一如なるものでありますが、純粋の伝承には特に安心が要であるということを明瞭にする為に、新しく『信巻』開顕の意義を明瞭にせんが為に、特別の序文を書かれたのであります。
(行信の道より、昨日の続き)