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横超 (2/20)

天親菩薩造論説  帰命無碍光如来
依修多羅顕真実  光闡横超大誓願


横超・・・横ざまに生死の世界を超えることで、真実信心をえた人は本願他力(横)をもって迷いのきずなを断ちきって涅槃のみやこに入らしめられる。如来の本願には、人間を真実に安んずる道を与えるというはたらきがある。

光闡・・・光は広く、闡は開いてあきらかにすること。

(教学研究所編「正信念仏偈」より)

ちなみに、「即横超截五悪趣」のところでは、
横・・・竪(じゅ)に対する言葉。竪は次第順序をへること。横は次第順序をへずに法則を破って飛び越えること。本願他力をあらわす。
と説明されています。

ここから管理人の蛇足です。

迷いのきずなを断ちきって涅槃にみやこに入らしめられるとあります。「迷いのきずな」ということを「煩悩」だと考えると、「不断煩悩得涅槃」と矛盾する説明ということになります。

煩悩というもの、自分で断ちきれるものでない。それを本願他力のおはたらきが断ちきって下さり、そうして煩悩のなくなったところにある涅槃(さとり)に入らしめられる。そういうことではないのです。

本願他力のおはたらきによって、自分では断ちきれない迷いのきずなが断ちきられるのであって、煩悩というものがなくなったりするのではありません。

「迷いのきずな」あるいは「生死」「五悪趣」と「煩悩」とは、はっきりとした違いがあります。

管理人の蛇足はこれだけです。煩悩がなくなってはじめて涅槃にいたらしめられるというような説明にときどきお目にかかりますので、一応書いておこうかと思ったまでのことです。本当の蛇足です、はい。