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聞信

獲信見敬大慶喜 即横超截五悪趣
一切善悪凡夫人 聞信如来弘誓願
仏言広大勝解者 是人名分陀利華


真実信心を獲て、しかも、信心喜ぶ人を見て敬い、大きによろこべば、私たちがどうしても断ち切ることのできなかった地獄・餓鬼・畜生・人間・天上の迷いにつながれたきずなを、たちどころに願力の不思議で断ち切ることができるのであります。すべての善悪の凡夫人よ、如来の海のような大誓願を聞きひらいて、仏智の不思議を信ずるなら、釈迦牟尼仏は広大にして勝れた智慧者であると仰せられ、まれにしか花ひらかない、清浄純白の分陀利華にたとえてほめられているのであります。

見敬・・・信をうれば信を得た人を見ることが出来る。したがってたかぶることなく、敬いおおい人となる。

慶喜・・・喜愛心に同じだが、親鸞聖人は「歓喜は得べきことを得てんずと、先だちてかねてよりよろこぶ心なり。慶は得べきことを得て後によろこぶ意なり」(一念多念証文)と使いわけていられる。

即・・・即時で同時のこと。信の一念をあらわす。

横・・・竪に対することばで、竪は次第順序をへること、横は次第順序をへずに法則を破ってとびこえること。本願他力をあらわす。

五悪趣・・・趣は道ともいわれ、衆生が自分のつくった行為・業によって導かれ趣くところ。五趣はまた五道といわれ、地獄・餓鬼・畜生・人・天をいい、阿修羅を加えて六道ともいう。

超截・・・迷いの生存状態をこえそのそくばくを断ちきること。真の救いは人間のはからいからは成りたたない。超截は本願自身の徳であり、本願他力によって、はじめて人間に絶対否定がなりたつ。

凡夫人・・・聖者に対して愚かな凡庸な士夫(人間)のこと。真剣な求道においてみえてくる偽りなき人間像。

広大勝解者・・・勝解は殊勝の領解のことで、真実の法が一番よく領解できた人。

分陀利華・・・白蓮華のこと。いまは念仏者を讃えることば。蓮華は泥沼に生じて清浄無垢な花を開くところから、煩悩に汚れない清浄なるものの象徴として、仏や菩薩の座とせられた。

(教学研究所編「正信念仏偈」より)